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メルマガvol.119号 2025年10月5日 連合の日 発行

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連合島根メールマガジン
vol.119号 2025年10月5日 連合の日 発行
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今日は5日、「れんごうの日」です。
今月は、連合島根青年委員会 久保田海里委員長(自治労)、連合島根女性委員会 原 利枝委員長(自治労)からの寄稿です。

 

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【連合島根青年委員会 久保田海里委員長】

連合島根で執行委員を仰せつかっております青年委員長の久保田です。出身産別は自治労で職場は松江市役所です。

今回は人事評価制度についての思いを綴りたいと思います。

人事評価制度とは、従業員の業績や能力、行動姿勢などを企業が定める一定の基準に基づき評価し、昇給・昇格、異動などの処遇に反映させる仕組みです。
地方公共団体においても、令和6年12月に総務省より、人事評価結果を勤勉手当や昇給等の処遇に反映するよう通知がなされたところです。

一方で、人事評価制度については、評価者のスキル不足や、評価基準の曖昧さによる評価にばらつきなどの不公平感が生まれることも多々あります。これにより従業員の不満やモチベーションの低下を招くなどいくつか問題があります。
こうした中、松江市役所においても今年の1月から人事評価結果が処遇に反映されるようになったところですが、若手職員へのアンケート結果でも、業務上ほとんど関わることのない上司からの評価に不満の声が多数あるのが現状です。

地方公務員法により、評価結果を処遇に反映させることは義務付けられていますが、人材育成の目的も強いものと考えられます。また、評価結果を処遇に反映させるためには、評価者への研修や、適正な評価が行えるような環境を整備することが求められます。
評価結果の活用や、処遇への反映については、法律で義務付けられているため、やむを得ないかもしれませんが、組織体制が不十分な状態での処遇への反映は職員間の分断やモチベーションの低下を招き、本来の目的の逆効果になる恐れもあり、ジレンマを感じているところです。

実際、松江市役所の若年層を対象にしたアンケート結果では、「所属長により評価基準がバラバラ」や、「所属長が全職員の仕事の様子をきちんと見ているのか」といった不安の声も多々ありました。
このような様々な問題を早急に解決し、人事評価結果の活用により、モチベーションの低下を招かないよう交渉を続けていくことが大事だと感じました。

 

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【連合島根女性委員会 原 利枝委員長】

みなさん、こんにちは。連合島根で執行委員を務めています女性委員会の原です。

さて、今年は戦後80年を迎えましたが、ほかにも男女雇用機会均等法施行から40年の節目の年でもあります。

これまで、働く女性を取り巻く環境は徐々にではありますが変わってきました。育児休暇などの各種制度ができ、また、セクハラといった言葉も出てきて各種ハラスメントに対する法整備に繋がってきました。今では、性差だけでなくあらゆる多様性に目が向けられ、様々な課題に対処しようとしています。

先日、人権に関する講演を聞いた際、講師から「日本は人権が『思いやり』や『道徳』と混同される。個人レベルでの配慮という理解が強く、個人の善意だけでは構造的な問題に対応できない。」との指摘があり、「人権は『社会の問題』であり、社会で共有し協働で創るもの。実効性が弱い制度の見直しが必要」との講演を聴き、「関心は高まってきたけれど、日本ってまだまだ理解が不十分だなあ」と、あらためて認識したところです。

2025年6月に発表されたジェンダー・ギャップ指数によると日本の順位は148か国中118位と、相変わらず低い順位です。組合員のなかには「全然改善されてないじゃない」と歯がゆい思いでいる人もいるかもしれません。でも、諦めたくないんですよ。前を向いている方が楽しいし、次への一歩に(半歩かもしれないが…)繋がるかも?って思うから。ひとりじゃない。仲間がいる。だから、もうちょっとだけ頑張ってみようかなって…この40年間、諸先輩方が歩んできたように…

 

──◆◇ トピックス ◆◇──────────────────────────

●浜田市長・市議会議員選挙
 10月12日(日)告示、19日(日)投開票

●安来市議会議員選挙
 10月12日(日)告示、19日(日)投開票

 

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