メルマガvol.105号 2024年8月5日 連合の日 発行
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連合島根メールマガジン vol.105号
2024年8月5日 連合の日 発行
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今日は5日、「れんごうの日」です。
今月は、連合島根 景山 誠事務局長(出身:電機連合)からの寄稿です。
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第33回オリンピックがパリで開催され、32競技329種目で熱戦が繰り広げられています。連日様々な競技の様子や選手の活躍が報じられてきます。参加する選手それぞれにドラマがあり、活躍やコメント・エピソードなどに心を揺さぶられる感動を頂いています。
近代五輪の父、国際オリンピック委員会(IOC)の2代目会長を務めたピエール・ド・クーベルタンが語ったとされる「オリンピックは参加することに意義がある」との言葉は、あまりにも有名です。しかし、「弱くとも参加できる」と誤解、曲解されている向きがないでもありません。私はこのお話を高校3年生のときに聞き感動したことを覚えています。担任から夕方のホームルームで配られる毎日の学級通信に書かれていました。
「オリンピックは参加することに意義がある」
まず、この言葉が生まれた背景を説明しておきます。1908年の第4回大会は4月27日から10月31日まで半年以上にわたり、ロンドンで開催されましたが、当時イギリスとアメリカは国民感情のもつれから、競技場でむき出しのけんかを続けていました。7月19日の日曜日にセントポール寺院が参加選手を招待した時に、アメリカのペンシルベニアから来ていたタルボット司教が「この五輪で重要なことは、勝利することより、むしろ、参加したことにあろう」と説教しました。それから、5日後の7月24日に、今度はイギリス政府が大会役員を招いてレセプションを開きましたが、誤解のもとはこの時のクーベルタンIOC会長の演説が取り違えて伝わったことにありました。
会長は「ペンシルベニアの司教が『五輪大会で重要なことは、勝つことではなく、参加することである』と述べられたのは、まことに至言である。人生において重要なことは、成功することでなく、努力することである。根本的なことは 征服したかどうかにあるのではなく、よく戦ったかどうかにある。このような教えを広めることによって、いっそう強固な、いっそう激しい、しかもより慎重にして、より寛大な人間性を作り上げることができる」と、司教の言葉を引用して演説したのです。この言葉は、それからしばらく引用されなかったのですが、1932年の第10回ロサンゼルス大会の選手村の娯楽室に掲げられてから<クーベルタンの言葉>として一般にも知られるようになり、「オリンピックの理想」とも言われるようになりました。しかし、正式にはタルボット司教とクーベルタンの合作といった方が適切かもしれません。
さて、高校の学級通信にはこの「オリンピックは参加することに意義がある」という言葉には続きがあると題されていました。その続きの言葉は確かこうだったと思います。「オリンピックは参加することに意義がある・・・」「なぜなら、人生で如何に生きるべきかを教えてくれるからだ」中身(意味)については先ほどの解説によるところでありますが、「参加することに意義がある」に続く言葉があるかないかで随分と意味が変わると感じられます。様々な催しや役割などにおいて、また、労働組合の活動について、「参加することに意義がある」と軽く受け流す方がいらっしゃいますし、この手の引用は一般的に非常に多いでしょう。しかし、自分の使命を見出し、真剣に取り組み、その後の自分の人生に影響を及ぼすような関わり方をすることができれば素晴らしいことだとは思いませんか。参加することに意義があるのではなく、参加することへ意味を持たせるこの言葉は、私の人生に影響し、彩と希望を与えてくれました。
「オリンピックは参加することに意義がある。なぜなら、人生で如何に生きるべきかを教えてくれるからだ」
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