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メルマガvol.81号 2022年8月5日 連合の日 発行

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連合島根メールマガジン
vol.81号 2022年8月5日 連合の日 発行
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今日は5日、「れんごうの日」です。
今月は、連合島根 景山事務局長(出身:電機連合)からの寄稿です。

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「 とらわれない心 」

 鳴かぬなら 殺してしまえホトトギス(織田信長)
 鳴かぬなら 鳴くまで待とうホトトギス(徳川家康)
 鳴かぬなら 鳴かせてみせようホトトギス(豊臣秀吉)

私は高校卒業後、松江松下電器に入社し、以来労働運動にも携わってきました。仕事にしろ労働運動にしろ松下創業者である松下幸之助氏には多くの教えや影響も頂きました。職場での朝礼では松下氏の言葉の一説を朗読して紹介するなどの時間もあったため、逸話や名言などに多く触れてきたと思います。松下幸之助は、一代にして世界的な企業をつくりあげた評価の高い経営者であり、深い思想や哲学から生み出された言葉は今もなお、新しく世の人の中に息づいていると思われます。

さて、松下幸之助氏はある時それぞれの天下人たちの性格を後世の人が例えた句について、ある人から三つの句のうちでどれが一番好きかと問われたと言います。
そして、しばらく考えた後「鳴かぬなら それもまたよしホトトギス」と答えたとされています。松下氏がなくなる寸前に語られたものをまとめた「人生談義(PHP文庫)」のなかでは、『三人が詠んだものか、あるいは構成の人が三人の特徴を端的に表現するために作ったものなのかは知りませんが、それぞれ鳴くことを期待しているから出てくる言葉です。つまり、鳴くということに皆拘っていると思うのですよ。僕はね、何事でも何かに拘っていたらうまくいかないと思っています。だから、僕ならこういう態度でありたいですね。鳴かぬならそれもまたよしホトトギス。つまり、自然の姿で行こうというわけですよ。なかなか難しいことですがね。』と語っています。実に趣のある良い話だと感じました。

私たちはこれまでの人生で、思い通りにならず苦悩した経験が数多く有るはずです。こうあるべきと考えても決してうまくいかないこともたくさんあったことでしょう。あらかじめ綿密な計画を立てていたとしても、予期せぬハプニングはつきものです。それが原因で計画通りに事が進まないとたちまち腹を立てたり、イライラしたりしがちなものです。とかく私たちはいいと思われる方法や考え方に拘って、これしかないんだと思い込む傾向もあるのではないでしょうか。また、他人に無理強いをすることだってあるでしょう。見方を変えれば、自分は正しいと思った道や方法が実は最悪だったりするのです。

松下氏が、『それもまたよし』とした句には一つの見方や考え方に固執せず、自由にそして素直に現実と向き合い柔軟に物事を見極められる「素直」ともいえる心を示してくれています。現代は、ますます複雑で多様化した難しい時代に突入しています。自分の価値観とは異なっていても、皆が他を受け入れることのできる寛容な社会であるべきです。とらわれない心、拘りすぎない素直でしなやかな心を育てていきたいものです。

──◆◇ トピックス ◆◇───────────────────────────────

●2022平和行動in広島
 8月5日(金)、広島市

●2022平和行動in長崎
 8月8日(月)~9日(火)、長崎市

●連合島根青年委員会夏季交流研修会
 9月3日(土)~4日(日)、大田市

 

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【編集・発行】
 連合島根 http://ws1.jtuc-rengo.or.jp/shimane/

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